2021年6月5日、国際教養大学にて第2回デザインLABを開催し、学生28名、社会人7名が参加しました。
*コロナ対策のため検温、消毒及びマスク着用を徹底しています。
今回の内容
前回の復習+新しいグループでの自己紹介
実世界の問い 〜SDGsについて〜
デザイン思考ステップ1 共感
デザイン思考ステップ2 定義
(会場の様子)
前回の振り返り+新しいグループでの自己紹介
前回の内容について下記の点を振り返りました。
デザイン思考には5つのステップがあるということ、
ステップを繰り返す、アイデアを見せる、共創することの大切さ、
拡散と収束
今回新たにグループを結成しました。各グループで「メンバーが忘れられない自己紹介」を行いました。人とは違う珍しい趣味であったり、自分の将来について話している声も聞こえました。
実世界の問い 〜SDGs〜
自己紹介が終わると、いよいよ本題です。今回は私たちの生きるこの社会の問題にデザイン思考を如何に活用するかがテーマです。
今回提示された課題は、
「どうすれば使い捨て紙コップをもっと再利用して持続可能な未来を実現できるだろうか」という問いです。
SDGs(Sustainable Development Goals: 持続可能な開発目標)で掲げられているように、地球規模の課題への解決アクションが急務であることを認識しました。
デザイン思考を使って 〜ステップ 1. 共感〜
デザイン思考の最初のステップ、共感。今回はコーヒーカップの再利用がテーマです。
各グループの中で最もコーヒーを飲むメンバーをペルソナとして選び、ワークを開始しました。
「共感」するために出来ることは
対象者(ペルソナ)の行動を観察すること
ペルソナ自身に自分のことを語ってもらうこと
の2点です。
ワークショップでは、ペルソナが持っている持ち物、家族、好きなこと、嫌いなこと、悩み、興味関心、将来の夢、コーヒーについて、インタビューを通して情報収集しました。 そして、得られた情報を「ペルソナシート」に記入し、ペルソナのGain(日々の暮らしで手に入れたいポジティブな機会・感情)とPain(日常生活から無くしてしまいたいもの)を想像力と共感力を用いて導出しました。
次に、ペルソナがコーヒーを飲みたいと思う瞬間から、購入して捨てる一連の行動や感情の変化を「カスタマージャーニーマップ」を用いて記述しました。コーヒーを飲みたいと思い立ってから、コーヒーカップを手にし、それを捨てるまでにどんな人・モノ・コトに出会い、各瞬間でどんな感情になるのかをつぶさに記述することで、ペルソナのPain/Gainを洞察する手がかりが得られます。
ペルソナシートとカスタマージャーニーマップが完成しました。
デザイン思考を使って 〜ステップ 2. 定義〜
次に「How Might We (HMW)Question(我々はどうすれば〜できるだろうか)」という、デザイン思考におけるアイデア発想の土台をつくる問いを立てるワークを行いました。
先ほど作成したカスタマージャーニーマップを基に、ペルソナが使い捨てカップを再利用する(あるいはそもそも使わない)ためには、どのような状態が望ましいのかをHMWの問いの形で言語化していきます。問いの立て方によって、アイデア発想の方向性が大きく異なります。
こうして、各チームはそれぞれ特定の一人から発想し、コーヒーカップにまつわる体験をリデザインするための準備を整えました。
次回は今回定義した問いからスタートし、ステップ3のアイデア開発、そしてステップ4 プロトタイプを行います。
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